3ヶ月で社会人から看護学校に合格した勉強方法

1.社会人から目指す方向け
この記事は約8分で読めます。

こんにちは、看護師のSAKURAです。
このブログは、一般企業の事務職を経て32歳で看護師になった私の経験から、
社会人を経て看護師を目指す方に向けて、
実際の経験や体験に基づく情報をお伝えすることで、新しい一歩を踏み出す力になれたらと思い発信させて頂いています。
どうぞお気軽にお読み頂けると嬉しいです。


今回は、一般企業の事務職として平日昼間に仕事をしていた私が、看護学校の受験を決めてから、
3ヶ月で看護専門学校に合格を頂いた際に実際に行った勉強方法をご紹介したいと思います。

予備校を最大限に活用

私がOLをしながら看護学校の受験を決意したのは7月下旬で、志望校の入試は約2ヶ月半後の10月中旬でした。限られた期間の中で効率的に勉強と情報収集を行う必要があると感じていました。
看護師を志すと決めた翌日に予備校に見学に行き、その場で申し込みをしました。

予備校では学習面だけでなく、入試や学校に関する情報収集、面接対策や願書添削などの受験対策ができることもメリットだと感じました。

前途の通り私が予備校への通学を始めたのは7月下旬頃。既に基礎的な内容の講義が終了し、受験間近として実践的な問題をこなしていくような段階でした。国語は社会経験と共に基礎力が蓄積される部分もあると思います。しかし数学や英語など生活の中で活用頻度が低い科目は忘れてしまっていることも多く、基礎が分からず、授業に追いつけるよう自己学習をすることが必要でした。

自己学習が必要とは言え、予備校に行っていなければ合格はできていなかったと思います。それほど予備校で得られた事が多かったからです。私はこの経験から、時間がない中で合格を目指す社会人の方には、予備校へ通うことをお勧めします。

予備校のメリットに関してはこちらの記事もご覧になってください。

とはいえ、経済的な事情や仕事の時間的な制約などで予備校に通学することが困難な方もいらっしゃると思います。そんな方にも以下の学習方法を是非参考にして頂けると幸いです。

受験を決めてから合格までに行ったことは以下の4つです。

  1. 受験要綱を見て、入試科目や願書やエントリーシートのフォーマットを確認。どの科目の準備が必要なのかを把握する。
  2. 過去問を解き、自分の学力と合格に必要な学力のギャップを確認する。
  3. 必要な学力に達するまで、科目ごとの学習を行う。
  4. 願書や面接で伝えられるように看護師を目指す理由や自分の意思を明確に言語化、思考を整理する。

では、具体的に見ていきましょう。

1ヶ月ごとのスケジュールと具体的な実施事項

私が第一希望としていた学校の社会人入試には一次試験と二次試験がありました。
具体的には下記の通り予定されていました。

試験 試験内容 時期
1次試験

筆記試験

(国語、数学、小論文)

10月上旬
2次試験 面接 10月下旬

試験に向けてやったことを1ヶ月ごとに書き出してみます。

1ヶ月目(7月)

予備校申し込み

受験を決めたらまず看護学校を絞り、受験要綱を確認しました。勉強すべき科目を把握し、必要な科目を予備校で申し込みました。

受験する看護学校の絞り込み

社会人入試で受験する学校を3〜4校に絞りました。主な条件は
・通学できる立地
・学費が払えるか
・受験科目に無理がない

などでした。
看護学校の選び方に関しては受験する看護学校の決め方の記事を是非参考にして下さい。

過去問を入手

入手方法は学校によって異なります。
資料請求をしたら貰える学校、学校ホームページから購入できる学校、オープンキャンパスでのみ購入できる学校などがありました。中には過去問は公開していない学校もありました。

オープンキャンパスに行く

学校、生徒、先生の雰囲気を把握できました。また実際に通っている社会人の生徒から、合格までにどのように勉強したかを聞くこともできました。

面接や願書の対策として、学校が求める学生像や先生が強調してお話されることなどを募集要項に書き留めました。

科目別の勉強

<数学>

志望校の過去問には因数分解、展開、証明、濃度計算など、初めは全く解けず。
そんなのあったかも…となつかしむぐらいのレベルからスタート。

→まずは中学3年生程度のドリルや予備校の問題集で解き方を確認しました。
解き方を理解できたら過去問や予備校で配布されるプリントをひたすら解いて受験校のレベルに合わせた対策をしました。
解き方が分からないものは予備校で確認、ネットで検索、得意な知人友人に教えてもらいました。

<国語>

過去問を解くと、漢字が全くできず。文章問題は読解出来るが問題に慣れておらず回答に詰まる、答え合わせをしても合っているかわからない。

→漢字は予備校テキストやネットで問題を入手、また予備校で配布された頻出漢字プリントを活用。文章問題は予備校での解説授業を受けコツを覚える。問題数をこなすことで長文読解力を養い問題に慣れる。

<英語>

予備校の授業を受け、自分の知識とのレベルの差を確認。私は大学で英語を勉強し、社会人になってからもTOEICを受けたりと、まだマシな科目だったので、入試科目に英語がある学校を探した。

→過去問や予備校テキストから出題傾向に沿った問題を解く。頻出単語を中心に暗記。

<小論文>

論文は大学の卒業論文以来。原稿用紙なんて久しぶりに見る。過去出題のあったテーマで書こうと試みるも何も思いつかないし、まず書き出しからわからない。

→予備校で小論文対策テキストを購入し、小論文を書く上でのルール、満たすべき要件、頻出テーマなどを理解する。お手本の小論文を参考にしてまずはひとつ書いてみる。初めは1つのテーマを書くのに5時間くらいかかりました。時間をかけてでもこれで良しと思ったら予備校で添削してもらう。採点者の視点や改善点を知ることができ、ABC評価がつくので自己のレベルを把握できた。志望校の過去問テーマなども参考に時事問題やデータなどの材料をインプットする。

2ヶ月目(8月)

科目別の勉強

国語、数学、英語の3科目の勉強を反復。小論文は8月中に2本書きました。書いて終わりではなく、添削されたものを見返して、書き直す。

オープンキャンパスに行く

多くの学校で夏休みの期間にオープンキャンパスが行われていました。仕事をできる限り調整し、志望校のオープンキャンパスには出来る限り行きました。

3ヶ月目(9月)

科目別の勉強

国語、数学、英語の3科目の勉強を反復。小論文は9月に1本書きました。予備校では、◯◯学校対策!と近隣の看護学校ごとの傾向と対策を講義してくれたり、予想問題のプリントを配布してくれました。入試に直結しており、とても為になりましたし、心強く感じました。

予備校での授業や先生からの情報のおかげで、この段階でこのレベルで大丈夫か?勉強の取りこぼしはないのか?など余計な迷いを持たず、自分自身が今すべき勉強はこれでいいと確信を持ちながら勉強に打ち込むことができました。

願書、エントリーシート作成

早い学校では9月末から出願期間が開始します。願書、エントリーシートはそれぞれの学校指定のフォーマットがあります。履歴書のようなこれまでの経歴のみのあっさりとした内容のところもあれば、A4白紙用紙1枚で「自分の経験を看護師としてどのように活かすのか記述しなさい」という重い内容のエントリーシートもありました。内容を考えるのには意外と時間がかかります。早めに把握して、取り掛かるのが良いと思います。願書、エントリーシートも予備校で添削してもらました。指摘を頂くことで、自分では気付けないこともたくさん改善できました。添削してもらい、納得いくまで書き直し、清書するのは思った以上に時間がかかります。

願書対策にはこちらの記事も参考にしてみてください。
【願書・面接対策】なぜ看護師になりたいのか?【初心に立ち返る】

面接対策

看護師志望動機や学校志望動機、長所短所など定番の質問には自信を持って答えられるよう考えておくようにしましょう。面接では、願書に書いていることを繰り返すのでなく、それ以上のことを口頭で補足できるように、更に新しい側面をアピールできるように気をつけました。また予備校で面接練習を5回くらいしてもらいました。何度も練習をすることで面接の場の独特の緊張感に慣れ、同じ質問でも何度も答えるごとに伝えたいことを明確にスムーズに言語化できるようになりました。また集団面接練習では他の学生の言葉や答え方、態度もとても参考になりました。

最後に 〜勉強のポイント〜

最後に勉強に関してのポイントをまとめますと、
■合格ラインと現時点での学力のギャップを把握すること
■勉強を集中してできる時間と場所を確保すること
■自分自身が勉強を集中してできる状態を知ること

一つずつ説明しますね。

■合格ラインと現時点での学力のギャップを把握すること
科目ごとの勉強は、自分に足りないところを把握することがとても大切だと思います。
勉強するべきところを把握できれば、あとはやるのみになります。
今これをやってていいのかな…と自分の行動に迷いがあると、なかなか勉強が捗らなくなります。
そのため早期に合格ラインと自己の学力のギャップを把握することがとても大切だと感じました。

■勉強を集中してできる時間と場所の確保
集中できる環境作りと時間の捻出も重要
です。
社会人で看護学校受験では、学生の時のような勉強環境や時間の確保が困難です。
しかしやるべきことが明確になり、集中できる時間と環境があれば、確実に合格に近づくと思います。

■自分自身が勉強を集中してできる状態を知ること
自分自身がどうすれば集中できるかを知ることも大切
です。
たとえば、私自身が集中力を保つためにしていたことは、
・人の目のある場所で勉強すること(1人だと携帯を触ったり怠けてしまう)
・耳栓をする(勉強以外のことに関心を向けない)
等です。
集中できる環境は人それぞれだと思います。
自分の特徴を知って、限られた時間を効率的に勉強に充てることが大切だと思います。

以上、看護学校の受験を決意してからの勉強方法についてのお話でした。

看護師を目指し、受験を考えている方や受験勉強に迷う方の参考になれると嬉しく思います。是非皆さんの勉強方法などもコメントで教えて下さい。


今回も最後までお読み頂きありがとうございました。
お気づきのことや感想などコメントに残して頂けると励みになります。

看護師のSAKURAでした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました