【受験する看護学校の選び方】あなたにおすすめする9つのポイント

1.社会人から目指す方向け
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こんにちは、看護師のSAKURAです。
このブログは、一般企業の事務職を経て32歳で看護師になった私の経験から、
社会人を経て看護師を目指す方に向けて
実際の経験や体験に基づく情報をお伝えすることで、新しい一歩を踏み出す力になれたらと思い発信させて頂いています。
どうぞお気軽にお読み頂けると嬉しいです。


現在社会人の方、学生の方、フリーターや主婦の方、どんな状況でも看護師を目指し情報収集をしていると、看護学校の受験という最初の壁にぶつかるのではないかと思います。
看護師になるためには、看護師を養成する看護学校に入学する必要があります。専門学校なら3年間、大学なら4年間の学科と実習を履修して、卒業資格を得ることで看護師国家試験の受験資格が得られるからです。
看護師になるまでの過程で、学ぶべき科目や実習時間は厚生労働省、文部科学省によって定められています。

看護職になるには|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/kango_kyouiku/become/

すべての看護師養成学校が同じカリキュラムでも選ぶ学校により自身の学習環境や経済的な負担、就職先まで様々です。

そこで今回は、看護学校の選び方というテーマでお話したいと思います。

看護学校の選び方

私自身が看護学校を選ぶ際に見ていたのは以下です。

  1. 通学距離
  2. 学費
  3. 生徒の年齢層
  4. 受験科目、入試日程
  5. 奨学金
  6. 付属病院の有無や実習先
  7. 国家試験合格率
  8. 保健師、助産師の資格も取得可能か

ひとつずつ詳しくお話したいと思います。

看護学校の選び方 ①通学距離

毎日のこととなるので現実的に通学が可能な場所、立地にあるかということを考えました。遠方になると定期代や通学時間なども積もり積もって負担となることも考えられます。私は引っ越しをするつもりはなかったので、自宅から自転車で通学できる学校を第一志望にしました。さらに電車で乗り換えは1回まで、通学時間は1時間前後までの学校を第二第三志望に決めて最終的に3校を受験しました。

看護学校の選び方 ②学費

看護専門学校の3年間の学費は約60250万円程度と学校によりかなり差があります。
また4年生の大学では国公立で約250万円
私立で450〜700万円程度が目安のようです。

学生時代は安定した収入がない上に、学費に加え、生活費も必要です。
また社会人の方であれば前年度所得に応じた住民税の納税が必要ですし、20歳を超えると国民年金の納税も義務もあります。
それぞれの貯蓄、家族の支援の有無などに応じた学校の選択をしなければ、生活が破綻してしまうことにもなりかねません。
私の通学していた専門学校は入学金20万円、学費は年間50万円、と施設維持費が年間10万円でした。
ちなみに私は入学後に前年度分の住民税として30万円程度の納税をしたと思います。めちゃくちゃ痛かったです!!国民年金は学生納付特例制度を使用して、卒業後に働きだしてから追徴しました。年間20万円程度×3年分!…生きるのってお金がかかりますね。

看護学校の選び方 ③奨学金

入学する学校にどのような奨学金システムがあるかによって、学費の経済的な負担感が違ってきます。入職後に返却する奨学金や付属病院で一定期間勤務することで返却が免除される奨学金、就職を希望する病院が決まっている場合は、看護師確保の為に、卒業後就職することを約束することで奨学金をいただける病院もあります。
いずれにしても入学後の経済状態と卒業後の働き方をイメージしながら、計画的に考える必要があります。

看護学校の選び方 ④生徒の年齢層

特に社会人の方、30代、40代の方は気になるところだと思います。私の行っていた看護学校は社会人組でもほとんどが20代、2割程度が30代前半でした。生徒は例年そのような年齢層でしたので、それ以上の年齢層は意図的にとっていないように感じました。付属病院で働く看護師の養成がその看護学校の目的でもあったようで、企業の中で長く働ける若い学生を求めるのも仕方ないのかもしれません。しかし私は入学時29歳でしたので年齢で落とされないかととても不安でした。入学してみると私はクラスで2番目に年上でした。
中には40代の学生がいる学校もありましたので、オープンキャンパスなどで社会人の年齢層を確認し、自分の年齢と大きく離れていないかを確認する必要があります。

看護学校の選び方 ⑤受験科目

自身の学力で合格を目指せる科目で入試が行われるのか、出題範囲などは手の届く範囲かを確認する必要があります。受験科目を絞ることができれば、より効率的に対策を行うことができます。
中には社会人入試は面接と小論文のみという学校もありますが、受験のハードルが下がる分、ライバルも多くなり、倍率が上がる傾向にあります。
私は第一志望の学校の受験科目に一番苦手な数学があったので、その学校の数学のレベルだけはクリアできることを目指して勉強しました。

看護学校の選び方 ⑥入試日程

入試の時期は専門学校の社会人入試では10月〜12月頃に集中しています。いくつかの学校を受験される方も多いと思いますが、同じ日にいくつかの学校が入試を行うこともあります。私は志望する2つの学校の入試日程がバッティングしていたため、片方に絞りました。更に仕事をしている方は入試の日程が仕事を調整できる日であるかも確認しておく必要があります。

看護学校の選び方 ⑦付属病院の有無や実習先

病院付属の看護学校や大学病院を持つ大学の看護科などの場合は、その病院で実習を行い、そのまま就職まできることがあります。

  • 実習先病院がずっと同じなので実習を重ねる度に徐々に環境に慣れていける
  • クラスメイトがそのまま同期になる心強さ
  • 実習で各病棟の雰囲気や人間関係を知った上で入職できる
  • 働き出す前に物品の位置や電子カルテの使い方を把握できる
  • 就職活動がスムーズ

などのメリットがあります。細かいことかもしれませんが、仕事を始める上での不安は数多くあります。少しでも内部事情を知ってから働くことができることは看護師としてのスタートを安心して迎えられることにもつながると思います。もしも働きたい病院が既にある方は、その病院を実習先としていたり、採用実績ある看護学校を目指すという考え方もできると思います。

看護学校の選び方 ⑧国家試験合格率

2020年度看護師国家試験の合格率は89.2%でした。
過去10年間を見ても合格率は88.5%91.8%で推移しています。
学校によっては国家試験合格率100%を売りにしているところもあります。国家試験対策をしっかり行ってくれる学校の方が安心して学べると考えられます。しかし合格率を保つために留年や退学の多い学校もあるようです。周囲がどうあれ、学ぶ意志と勉強を継続する力があれば気にしなくて良いかもしれません。しかし自身のモチベーションを維持するためにも、より良い環境で学習するためにも留年や退学がどれくらいいるかも含めて、国家試験合格率の確認をしておいても良いかと思います。私の行っていた専門学校では42人が入学し、3年間で2人が退学、3人が留年をしました。

看護学校の選び方 ⑨保健師、助産師の資格も取得可能か

私は看護師を目標としており、年齢や学費のこともあり保健師や助産師の資格取得は考えていませんでした。しかし母性の分野の授業や実習を通して、命の誕生を援助できたり、可愛い新生児と日々関わる助産師の仕事にも魅力を感じるようになりました。他の大学に編入しもう1年学んで助産師、保健師になったクラスメイトもいました。もしも少しでも保健師や助産師に興味がある、資格取得を視野に入れたいと考えている場合には、学校にはそのようなコースがあるのか、編入などは可能かを確認しておく必要があります。

最後に

以上が私が看護学校を選ぶ時に気にしたこと、また入学してから気付いたことです。
看護学校の受験を考えている方、仕事をしながら入試に向けて勉強をしている方、予備校で勉強に励む方、皆さんが自分に合った学校を選択する際にお役に立てると嬉しいです。皆さん最善の結果が訪れてくれますように。努力した分必ず報われますように祈っています。


よければ皆さんが看護学校を選ぶときに気をつけていることや入学後に気付いたことなどがあれば聞かせて下さい。

今回も最後までお読み頂きありがとうございました。
お気づきのことや感想などコメントに残して頂けると励みになります。

看護師のSAKURAでした。

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