こんにちは、看護師のSAKURAです。
このブログは、一般企業の事務職を経て32歳で看護師になった私の経験から、社会人を経て看護師を目指す方に向けて実際の経験や体験に基づく情報をお伝えすることで、新しい一歩を踏み出す力になれたらと思い発信させて頂いています。
どうぞお気軽にお読み頂けると嬉しいです。
皆さんは何故看護師になりたいと思いましたか?
- 入院した時に看護師に助けられた
- 安定した収入を得られる
- 就職に困らない
- 家族が看護師だから…
きっとそれぞれに色々なきっかけや理由がある事と思います。
看護師志望動機は、看護学校を受験する際に願書に必ずある項目です。また面接でも定番の質問です。
国家試験に合格し、看護師として働き出してからも、自分は何故看護師を目指したのか、仕事に何を求めるのか、どんな看護師になりたいのか…等自分を知っていることは仕事を続ける上でもとても大切なことだと思います。
今回は面接や願書の対策として、看護師の志望動機や仕事の魅力、看護師の仕事に向いている人についてのお話をしたいと思います。
看護師の志望動機(願書・面接対策)
願書・面接でどうアピールするか
面接や願書では限られた時間や文字数の中でどんな言葉を選び、どのように自分をアピールできるのかがとても大切です。
看護師という仕事の色々な側面を知った上で学校が求める学生像に近い自分の考えをアピールできれば合格に近づくことができるのではと思います。
私、SAKURAの志望動機【本音と建前】
私が看護師を志望したのは、認知症の祖母を介護する母の姿がきっかけでした。
食事や排泄の援助をしながら、自分のことは後回しにして介護をする母を見ていながら、私は何をしたらいいのかがかわからず、何もできませんでした。将来両親や家族が歳を重ねた時には、相手が生活をする上でどのような援助が必要なのかを考え、根拠を持って行動できる自分になりたいと思いました。
この経験を通して、目の前の患者様やご家族の心身を身近で観察し、その人らしい生活や健康に近づく為に必要なことを判断し実施できる看護師という仕事に大きな魅力を感じました。
でもそれだけではなく、現状の事務職よりも収入UPが見込めることや福利厚生の充実した病院に勤務できること、国家資格があれば仕事に困ることがなくなるだろう、出産や育児などのライフステージに合わせて様々な働き方を選択できる、という現実的な魅力も感じていました。
綺麗事、打算的、そんな看護師にみてもらいたくない、どんな意見があってもどちらも私の本音です。
看護師の仕事の魅力
急性期の専門病院の脳外科病棟に勤務する私が思う看護師という仕事の魅力についてお話したいと思います。
看護師は患者様やご家族の一番近くで、相手がその人らしく生活するために必要なことを考えることのできる仕事です。
脳外科病棟では、脳血管障害の発症により麻痺や言語障害、高次脳機能障害など様々な症状の患者様がいました。障害される脳の部位は同じでも一人一人が違う症状、社会背景、家族背景、悩みを抱えています。そんな一人一人の心身に関心を寄せ、目標を共有し、目指す姿を考え、日常生活や治療やリハビリを援助できる。患者様が良くなる姿や「ありがとう」の言葉がなによりのやりがいになります。
ある患者様は、くも膜下出血を発症され、いわゆる寝たきりの状態でした。毎日熱心に面会されるご家族様と一緒に、懸命なリハビリを通して、自力でご飯を食べたりなんとか意思疎通ができるまでに改善されました。そんな患者様が退院前日に「あなたは人に思いを寄せられる人だから大丈夫だよ。」ととても小さな声で言って下さいました。嬉しくて初めて患者様の前で泣いてしまいました。
看護師としての毎日はとても過酷です。不規則な交代勤務、急変、残業、委員会、勉強、失敗の怖さやプレッシャーなど毎日仕事前には憂鬱になります。それでも、時々涙が出るくらい心に響く出来事があります。私は人が好きです。仕事を通して、様々な人と出会い、気付き、学び、人間としても成長できる。自分の成長が患者様のためになる、そんな仕事はなかなかないと思います。
こんな人は看護師に向いてる?
看護学校に入学した時に、クラスメイトの個性の多様さに驚きました。先生方からもそう言われ続けるほど本当に個性豊かなクラスで、いわゆるスクールカーストみたいなものにも当てはめられないようなキャラクターだらけのクラスでした。
その時に患者様やご家族様も多様な人で色々な考え方の方がいる。どんな性格の看護師が良い、悪いなどはなく、色々な看護師がいていいんだな。と感じました。
また看護師と言っても、急性期、慢性期リハビリ病院、福祉施設、クリニック、訪問看護、デイサービス、健診センター、美容関係など様々な働き方があります。それぞれの場所で求められることが違います。それでも、どこにいても看護は1人でできません。どんな場所でも看護師同士や、医者、薬剤師、理学療法士など他職種とチームで情報共有し、お互いの専門性を活かし、患者様のために協力することが必要なのではないかと思います。
チームが円滑に活動する為には、コミュニケーションが欠かせません。患者様に関わらず、相手のことを観察し、お互いが気持ちよく働ける方がチームのパフォーマンスも向上できると思います。このような理由から、コミュニケーション力は仕事をする上でとても重要な力であると思います。
また医療は日進月歩の世界です。
日々当たり前が更新され、検査や治療は変化していきます。そんな変化に対応できるように、学び続けることができる人が看護師としてとても大切に思います。看護学校を卒業し国家資格に合格することがゴールではありません。働き出してからそのキャリアをスタートできます。働き出してからも日々勉強し、自身の知識や技術を磨き続ける努力を継続することはとても大切な看護師の専門職としての使命だと思います。
大好きな先輩はみんな努力家で周囲への配慮ができ、厳しくても愛情のある方でした。私自身もそうなりたいと思っています。このような理由から、向上心を持ち勉強をし続けられる人は看護師になってからもきっと成長できる人材になれるのではないかと思います。
以上、今回は看護学校の面接、願書の対策として看護師志望動機の本音と建前、看護師という仕事の魅力、看護師に向いていると思う人についてお話させていただきました。
看護学校の受験を考えている方、仕事をしながら入試に向けて勉強をしている方、予備校で勉強に励む方、皆さんが自分に合った学校を選択する際にお役に立てると嬉しいです。皆さん最善の結果が訪れてくれますように。努力した分必ず報われますように祈っています。
よければ皆さんが看護師を目指すきっかけや看護師という仕事の魅力について思いを聞かせて下さい。
今回も最後までお読み頂きありがとうございました。
お気づきのことや感想などコメントに残して頂けると励みになります。
看護師のSAKURAでした。
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